シドニー日本語福音教会

 キリスト教入門 エピソード６

定められた裁きの日

「神は日を定めて、お立てになった一人の方により、義をもってこの世界をさばこうとしておられる」（使徒の働き17:31）

 歴史に意味はあるのか？

私たちは自分の人生にどのような意味を見出すのだろうか。私たちの行動にはどのような意味があるのか。

一つの可能性はニヒリズムである。あなたが選んだ意味以外、歴史に意味はないのだから、質問するなということだ。

ほとんどの古代宗教は、歴史が循環的な動きをしていると思われています。「私たちは存在しなかった。そして存在した。いつの日か、私たちは存在しなくなる」。「冬があり、春があり、夏があり、秋がある」という理解です。生と死と生と繰り返し。

聖書の歴史観は違います。パウロののアテネでの説教によれば人生と歴史は循環するものではなく、直線的なものです。季節というより、物語のようなもので、始まりから中盤を経て結末に至るのです。

パウロが語ってことはこの世のストーリーです。

まず、世界には始まりがあります。神が造った世界です（17:24）。神は人類を造られました。「私たちは神の子孫です」（17:28）。神のかたちに造られた人間は神の栄光のうちに地上に住むように造られました。神の支配の下この世を管理する勤めに任命されました（創世記1:28）。

人間はその責任、とその特権が与えられましたが、創造された使命を達成できませんでした。失敗しました。「神を神としてあがめず、感謝もせず、かえってその思いはむなしくなり、その心は暗くなったのです（ローマ書1:21）。

聖書の用語では、このような状態、つまり、神に対する無関心の態度は「罪」と言います。すべての人の心の問題でです。

アテネでは、この 「罪 」は偶像礼拝とか、真の生ける神と別なものに仕えることで表されていました（使徒17:22-23）。

人々は神を箱の中に入れようとします。神の存在をお寺やと神社に限定しようとします（使徒17:29）。

神様はこの反逆をいつまでも許せないのです。正義の神様はこの反逆を裁きます。

パウロの物語説教のクライマックスまで来ているのです。読みましょう：

 「神はそのような無知の時代を見過ごしておられましたが、今はどこででも、すべての人に悔い改めを命じておられます。  なぜなら、神は日を定めて、お立てになった一人の方により、義をもってこの世界をさばこうとしておられるからです。神はこの方を死者の中からよみがえらせて、その確証をすべての人にお与えになったのです。」（使徒の働き17:30-31） 

＿＿＿＿＿＿　つづく＿＿＿＿＿

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